4549 栄研化学 について
4549 栄研化学
臨床検査薬企業大手。長期チャートは以下のとおりで、現在のPER14倍は過去水準でも割安。
割安の理由は、「新型コロナウイルス検出試薬」特需との扱いだろう。
ではどれほど、これで恩恵を受けているのか。
直近の2Q決算短信には以下の記載があり。
「~・・・その他(医療機器・遺伝子関連等)につきましては、新型コロナウイルス検出試薬の大幅増により、5,435百万円(同37.4%増)となりました。」
これはセグメント別の売上に関する記述の中で、セグメント別の利益の説明が見つからなかった。
以下の棒グラフの下から1つ目と2つ目がコロナ特需の影響を受けている分野ということ。
売上高的には最大で15億程度と考えて大差なさそう。
そうすると、仮に乱暴に売上・営利から15億差し引いたとしても売上・利益ともにコロナ以前よりも高い水準にあり、十分に割安と言えそうだ。
そもそも世界的にはコロナはまだまだ続いており、日本においても検査薬の需要が一過性のものかは分からない。
そんな中で、コロナ抜きでも十分に割安な水準の同銘柄は要チェック。どこかのタイミングで見直しが入り、再度、コロナ恩恵医療系銘柄(MRTなど)に資金が入ってくるはず。
今後の投資:
コロナで恩恵を受けたと見做されている医療系銘柄は好決算で売られる地合いなので、今は様子見が吉。
チャートも長期のボックスから下抜けしており、需給は悪い。目先は2020/11/19安値の1812円で切り返すかに注目。チャートが良い形になれば、積極的に買っていきたい。
あるいは過去2年、3Qで上方修正を出しているので、今回も低い株価位置であれば決算前に仕込むのもあり。なお、昨期の決算後の動きは以下のとおり。